ミス・マープル パディントン発4時50分

原作は、おそらくミステリー史上もっとも印象的な導入部をもつ作品のひとつであろうと思われるが、映像化されると、その導入部が若干説明過剰に見えてしまうのは残念。
それでも、このシリーズは正攻法にうまくまとめてある。
やっと気づいたが、このシリーズは、マープルものの初期に登場する、思い込みが激しく他人の話を聴かない傲慢な警部の典型スラック警部をレギュラーにしているようだ。確かにドラマシリーズとして見るなら、その警部がいつもマープルにぎゃふんといわされるという、大変わかりやすい構図になる。
もうひとつ気づいてしまった。主演のジョーン・ヒクソンであるが、どうも目線が怪しいと思っていたが、あれはカンペをチラ見しているのでは・・・?
吹き替えで家弓家正大塚周夫が出ている。大昔は洋画系のドラマではおなじみだったが、久しぶりなので逆に新鮮だ。ふたりともいい声だなあ。