ブルックナー 交響曲第8番 ハース版

朝比奈隆:大阪フィルハーモニー交響楽団(1983)
で、久々にいわゆるカテドラル盤を聴く。
確かに演奏のアラはこちらのほうが目立つが、それをものともしない「ドキドキ感」「わくわく感」がこの演奏にはある。
N響盤は演奏の完成度は高く、どこまでも落ち着いてブルックナーを堪能できる。だから、どちらが「名盤」かと言われれば、N響盤であろう事は確かだが、個人的には僅差でカテドラル盤の勢いを取る。いや、これは順位付けは意味が無いな。その時の気分で聴きたいほうを選べばいいだけの話だ。
ちなみにクナのミュンヘンフィル盤は、「ドキドキ感」「わくわく感」も落ち着きも両方併せ持っている。なので、天下の名盤の地位は揺らがない。