ブルックナー 交響曲第9番

朝比奈隆指揮 NHK交響楽団(2000)
DVDもCDもある、衛星に入った映像である。
朝比奈さんのブル9は、1980年と1995年を持っているが、正直感動した覚えがない。1980年はテンポの遅さが腑抜けて聴こえるし、1995年は弱々しすぎる。
この2000年の演奏も、好みから言って遅すぎるしためを作りすぎる。9番は8番までとは次元が違ってきてるので(とは私の勝手な解釈だが)8番までの音作りではいけない(というのも私の勝手な言い草)
しかし、この演奏はN響があまりにも良いので、それなりに感動的に仕上がっている。今まで好んでN響を聴くことはなかったが、あらためてその底力を知った。
あまりほめていないようだが、アダージョはやはり極上の天上の音楽で、例のヴィオラもちゃんと聴こえる。