ブルックナー 交響曲第8番 ハース版

朝比奈隆:大阪フィルハーモニー交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂
というわけで、懐かしい朝比奈ブル8東京カテドラル1980年盤を聴く。
このブル8という曲は、第1楽章で、こちらの心を鷲づかみにされたい、という個人的な願望がある。
ちなみに我が家には朝比奈さんのブル8がこれで4種になった。
1980年東京カテドラル
1983年東京カテドラル
1994年
1997年NHK交響楽団(映像を見て結局CDを買ったが未聴)
完成度は年を経るごとに増しているが、第1楽章にかんしては、90年代はよく言えば落ち着きがあり、悪く言えばおとなしすぎる気がする。
その点80年代は、まさにこちらの心を鷲づかみにする勢いがある。しかし、1980年のこの演奏は、若干力みがあるかもしれない。他にも前にも書いたが残響の長さに指揮者もオケも慣れていない点が見られる。
しかし、この1980年の朝比奈さんの東京カテドラルブルックナー交響曲選集は、私のブルックナー聴き始めの最初期に買ったうちのひとつで、それこそクナの8番と交代で繰り返し聞いていた。
なので、欠点も含めてただただ懐かしく愛おしい演奏である。