サンダーバード(実写版)(2004)

この映画の公開当初は、オリジナルとの設定やメカデザインの変更、ストーリーのイタさ加減に、全く興味をもっていなかったのだが、「ミス・マープル」の「スリーピング・マーダー」で印象的だった、ソフィア・マイルズがペネロープということで(こちら)それだけを目当てに(笑)見てみる。
この映画は大コケして、日本が舞台になるはずの続編がポシャッたようだが、オリジナルとの設定の違いやストーリーはまあしょうがないとして(アラン以外の兄弟がその他大勢となるのは、いかがなものかと思うが)やはりメカデザインの変更が、大コケの要因としては大きいのではないか。
元々アメリカではオリジナルがほとんど無名であったのだからしょうがないが、それ以外の国では絶大なる人気を誇っていたのだから、その人々が、どうしてあの変わってしまったデザインのサンダーバードを見たがるというのだろう。本当にハリウッドは頭が悪い。で、肝心のメカも大して出番が無く、結局最後はティンティンの超能力が問題解決(笑)
ストーリー的には、アランと同級生かつブレインズの息子のフォーマット、そしてティンティンが主人公で、実は「スパイ・キッズ」あたりに近い作品。同じ低年齢層向けでもオリジナルは大人が主人公だから、やはりいかにもハリウッド的だ。
ペネロープのソフィア・マイルズはチャーリーズ・エンジェルばりのアクションをパーカーと共に見せる。パーカー役のロン・クックがいい味をだしている。
ベン・キングスレー(フッド)はさすがに存在感がある。
またフッドの配下トランサム役のローズ・キーガンも(ネット上情報が無いが)いい味出してる。
ティンティンがやたらかわいいと思ったら、当時現役アイドル歌手(ヴァネッサ・ハジェンズ)で、フィリピン人、中国人、スペイン人、アイルランド人、ネイティブ・アメリカンの血を引いているという。なんかすごいな。でも今は色気が付きすぎていやだな。
けなしておいて勝手な話だが、あと一作ぐらいソフィア・マイルズのペネロープが見たかったな。