ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア(1988)
廉価盤によるブルックナー全集の指揮者として、当時無名のティントナーに白羽の矢を立てたナクソス・レーベルが、ティントナーの死後カナダに残っていたティントナーの音源を買い上げて「ティントナー・ メモリアル・エディション」として12枚発売した。
勿論全部買う気は無いが、気になる曲はおさえておきたい。
さて、ティントナーが1987年から1993年まで音楽監督をつとめていたというシンフォニー・ノヴァ・スコシアであるが(ノヴァ・スコシアといえば、モンゴメリとギルマンで私にはおなじみだが(こちら))小編成(37人)かつバイオリンが左右配置の、ピリオドに近いオーケストラで、ブルックナーでは初稿にこだわったティントナーの楽譜に対するこだわりが、さらにその仕上がりに拍車をかける。
というのも、第1楽章提示部の最後の150〜151小節が繰り返される形なのだが、ベートーヴェンの自筆譜やさまざまな情報から、その部分を復活させたようだ。
また、通常は慣例ということで楽譜には無い第1楽章終結部のトランペットによる第1主題の強奏も、楽譜どおりに途中から消える。
小編成オケのエロイカは、個人的には32人編成のコレギウム盤がベストだが、素朴な魅力あふれるこちらも手元において愛聴したい演奏だ。