シャドー牧場の秘密(1931)(金の星社版)

キャロリン・キーン
古本屋で見つけたナンシー・ドルー・シリーズ第5作。
前作中でこの作品の予告がされていたが、この金の星社版では、ナンシーが16歳の設定。そのせいか、あれだけスポーツカー(?)を乗り回していた彼女がこの作品では運転も何もしない。友人関係も一新されている。ここらへん、原作はどうなっているのか。
「キャロリン・キーン工房」の創始者エドワード・ストラッテメイヤーが1930年に亡くなっているので、受け継いだスタッフによる再出発の作品なのかもしれない。
そのせいか、内容はゆるいものに戻っているが、さすがにこれはゆるすぎ。ミステリーですらないかもしれない。いくらジュヴナイルとはいえちょっと疑問。