眠れる森の美女(1959)

ディズニーの初期の童話原作アニメで、これだけがパブリック・ドメインの廉価DVDが無く、中古ビデオを買ってしまったところ、調度今年50年経過であると知り、じゃ、今年中にでるじゃん!やっちまったか?まあ、パブリック・ドメインの吹き替えの歌がどうなるのか保証は無いので、オリジナルを持っていて損はないだろう。
14世紀の設定なのに、オーロラ姫のしぐさ、立ち振る舞いが(多分)当時のアメリカ娘のものであるのは、やはりいんずいな。
この作品は赤字だったそうで、そのせいで初期の童話シリーズは終焉を迎えるわけだが、以前とりあげた(こちら)「ディズニーの魔法」こんな裏事情が載っている。
ディズニーが背景に力を入れた芸術作品をもくろみ、背景の担当者に強い権限を与え、そのため人物担当のアニメーター等と軋轢がやまず、完成までに8年を要した。その間に、世の中はすっかりTV時代になってしまっていた。

赤字だったからといって、決して作品の質が低いわけではないが、やはり良くも悪くもディズニー臭ふんぷんたる作品であることは確か。まあ、そこらへん余り気にせずに楽しむべきなのだろう。そして確かに背景や画面構成は凝っている。(「いばら姫」の面影はほとんど無いが)