シューリヒトの大地の歌

マーラー 交響曲「大地の歌
シューリヒト指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1939.10.5)
以前書いた(こちら)いわくつきの演奏をやっと聴くことができた。
1939年の録音なので、音質はどうだろうと思ったが、予想以上に良い。短い間隔で針音が混じるのでSP復刻だろうが、もしかしたら(当時の録音事情は知らないが)直接SP原盤に刻む方式だったのか。(磁気テープは1938年にドイツで開発されたが、即実用化されたかどうかは知らない)
正直「大地の歌」はクレンペラー盤しか知らず、聴き込んでいるわけでもないが、音質の問題を差し引いても、シューリヒト盤がクレンペラーにひけをとらない名演奏だとはわかる。本当にすごい人だ。
コンセルト・ヘボウも同年のメンゲルベルクの「マタイ受難曲」が、19世紀ロマンティシズムにあふれた演奏だったので、当時はそういうオケだったのだと思っていたら、シューリヒトの下、すっかり近代オーケストラの響きになっている。シューリヒトの手腕もすごければ、コンセルト・ヘボウもさすが伝統あるオケである。
さて、問題の野次であるが、ある意味それを聞いてみたくて聴き始めたようなものだが、最終楽章のかなり終わりのほうで、それまで、あまりに素晴らしい演奏に聞き入っていたために、すっかり忘れていた。また、演奏が微動だにしないので、聴いているほうも、なんとなくとおりすぎてしまう程度のものだった(個人的にはね)