フルトヴェングラー ピアノとオーケストラのための交響的協奏曲

フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  ピアノ エドウィン・フィッシャー(1939)

というわけで(こちら)オークションで落札したCDが届いた!
かつてバレンボイムがピアノ協奏曲の名曲が存在しない後期ロマン派の穴を埋めるべき名作と語った(と記憶しているんだが、ネット上でも確認はとれなかった)この曲の両端楽章をやっとのことで初めて聴くことができた。初めて第2楽章のみを聴いて以来30年近く経ったことになる。
通俗性を廃した和声展開とリリカルなピアノの対比がたまらん。第3楽章で第2楽章の主題が回帰するのもうれしい。言っては何だが、交響曲よりこっちがもっと演奏されるべきだし、新しい演奏のCDももっと出るべきだと思う。交響曲はやや聴衆に対する妥協のあとが見られるからだ。
これも記憶があやしいが、前述したバレンボイムも確か演奏していたはずだが、録音は残ってないのかなあ。
音質は針音がかなりうるさいが、その奥から聴こえる音は鮮明。一般に第2楽章のみで流布している方は、針音が無い代わりにかなりこもっている。ウィキペディアによると音源が違うらしい。