AZUMI 第1巻

「あずみ」は「第1部・完」となったが、明らかに話は解決していないし、続きがあるとしか思えない終わらせ方だった。
そして「AZUMI」が始まったが、今度は幕末の時代であり、どうも主人公は「あずみ」の遠い子孫らしいが、今のところ定かではない。
思うに(最近そういうマンガが多いのだが)「あずみ」は終わらせる時期を誤ったのではないか。
家康を刺殺したあたりで、うまくまとめるべきでなかったか。
その後の話の展開に何の必然性も無く、うがった見方をすれば、人気シリーズを終わらせたくないという出版社側の意図があったのではないか。
ルパンIII世の原作者にアニメの著作権が(まったくではないが)無い件、またドラゴンボールは、原作者が頼みに頼み込んで連載を終わらせた件、等々、最近では、マンガというものが書いた本人の手を離れて巨大化してしまうことの弊害がよくとりあげられるようになったが、読者にとっては何よりも「作品の質」が大切なのであって「作品の質」を下げてまでだらだらと金儲けのために作品を続けるということは、結果的にそれによって金儲けをしている自分達の首を絞めることになるのだということをわかってほしいものだ。