銀河帝国の崩壊 (1953)

アーサー・C・クラーク
先日短編集を読んだので、いい機会だということで長らくつん読状態だった、クラークの処女長編を読む。
つくづく思うのは、この作品も先日の「太陽系最後の日」「コマーレのライオン」も「幼年期の終わり」も「2001年宇宙の旅」も「宇宙のランデブー」もある意味みんな一緒である(笑)
悪く言えば使いまわし、よく言えば常に同一テーマを追い求め掘り下げる。
その証拠にこの作品も「都市と星」というタイトルで1956年に書き直されている。(これはユーズドで購入済みなので次に読む予定)
具体的に何が一緒か書けといわれると難しい(汗)が、読んだ方は分かってもらえると思う(すいません)
でも、(語弊があるけれど)アメリカのSFが、まずは読者が面白いと思わなければ、という起点に立っているのに比べれば、よほど潔い態度で、個人的には好きな世界である。