シュトラウス「ばらの騎士」

カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ザルツブルク音楽祭(1960)
シュヴァルツコップ ユリナッチ ローテンベルガー エーデルマン クンツ
カラヤン嫌いであるが、せっかく衛星に入ったので見てみる。
カラヤン指揮はシュヴァルツコップ エーデルマンが共通する1956年のフィルハーモニア管弦楽団盤は所有している。
基本的にカラヤンに対する感想はかわらないので他のことを書く。
エーデルマンの男爵はクルト・モルあたりとは対極の男爵だ(こちら
難しい早いパッセージを語るように歌う。その分音程は犠牲になるが、圧倒的な演技力とあいまって、シュトラウスの想定していた男爵は、実際はこっちなのだろうと思える。
シュヴァルツコップは圧倒的に美しいが、時折育ちの悪そうな雰囲気があるのは意外だった。
なんか「当時における現代的な女性」として、当時は新鮮なキャラ作りだったのかも、とも思える。
ゾフィーのローテンベルガーは個人的にはもっと後の頃の印象が強かったが、この若々しいゾフィーを知らなかったのは申し訳なかった気がする。ゾフィーのベストのうちの一人であろう。
ユリナッチもソプラノにしては低音部が豊かなので(だからオクタヴィアンを振られたのだろうが)ソプラノのオクタヴィアンはいやだという個人的な意見もこの盤に限り引っ込める(エーリッヒ・クライバー盤やクナ盤では、まだ若いのでソプラノ臭が強い)
主役級のクンツのファニナルは、演技も歌も、これ以上のファニナルは望めないだろうと思わせる。
美男(オクタヴィアンね)美女が揃っているし(dianaseals様は太いというかもしれないが)全員、演技的にも間然するところが無い。
先日、演奏の中ではエーリッヒ・クライバー盤をベストにあげたが、映像の中ではこれがベストかもしれない。
あくまで映像としてだが。
ようつべでけっこう見ることができる。

dianaseals様のためにファイナルトリオ

つながりは悪いが、そのあと(クンツの「これが若いということですな」そして夫人の「ヤヤ」も見れる)