銭形平次 青春篇(講談社)

野村胡堂
お静が「御茶ノ水の空家に吊るされた」話がどうしても気になっていたら(こちら銭形平次シリーズの第1作「金色の乙女」から平次とお静が祝言をあげる「七人の花嫁」までを収録した文庫を発見してユーズドで購入した。「奇譚 銭形平次」とは4作品がかぶってしまう(笑)
で、めでたく「復讐鬼の姿」と判明、しかしお静はいわば巻き込まれた形で、たいして面白くなかった(笑)
これら初期作品は、後に影を潜める「銭投げ」もふんだんにある活劇調が多い。
このシリーズのちゃんとしたファンではなく、私のように映画やドラマからなんとなく平次を知っている人間にとっては、こちらの方がイメージ的に近いと思われる。