Elements(1978)

Roger Glover
以前、CD化された話を聞かないと書き(こちら)ユーズドでえらい高値がついているとコメント欄に書いた(こちら)ロジャー・グローヴァーの「エレメンツ」(「マスク」とのカップリング)が、久々に調べたら適正価格のユーズドが出品されており、すかさず購入。
参加ミュージシャンは以下のとおり。
サイモン・フィリップス(ドラムス)
ミッキー・リー・ソウル(キーボード)
グラハム・プレスケット(ヴァイオリン・クラリネット
ロニー・アスペリー(サックス・フルート)
リサ・ストライク(ヴォーカル)(フロイドの狂気で有名)
エレキギターが無い!)
そして、ストリングスにミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団
4大元素にちなんだ特徴ある大曲で構成されている。
「土」シンフォニック・ハードロック
「火」プリミティブなリズムを強調
「水」アンビエントフュージョン
「風」東洋的ミニマルミュージック
「フィナーレ」:「土」のリプライズ
という事で大体お分かりかと思うが、堂々たるプログレである(若干高級BGM寄りではあるが)
こういう、リアルタイムで買って聴いたアルバムは、やはり感慨深いが、改めて聴くと、本当に良くできたアルバムである。
「バタフライ・ボール」の時にの書いたが(こちら)パープルやハードロックのファンはぴんと来ないだろうし、プログレファンはロジャー・グローヴァーというだけで聴かないだろう。
そういう意味ではやはり損をしているが、元パープルという肩書きが無ければ、その系統からのミュージシャンも集められないだろうし、何よりソロアルバムなど作れないだろう。難しい問題だ。
が、「バタフライ・ボール」とともに間違いなく隠れた名盤である。