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The Beatles
"Beatles For Sale"のトップを飾るこの曲は、ビートルズ全曲の中で1曲をあげるとしたら、この曲を選ぶと書いたことがある。
まず切ない歌詞が良い。
また、この曲の構成はバースの部分がA A' B A' の二部形式で、かつそのバースの部分をA とし、サビをB とした二部形式になっている。
そして通常はこれが2度繰り返されサビは2度演奏されるのが普通だが、1度しか繰り返さない。この潔さが良い。演奏時間は2:14(同様に潔い、サビが1回の"Please Please Me"は2分を切る)

コード進行は以下のとおり
バース
F G C6
F G C
Am Em FM7 Am
F G C

サビ
C E7 A
Dm F C
C E7 A
Dm F C

ラストのバースあと
Am Em FM7 C6add9

このC6 や FM7 が実にいい味わいである。
小サビのAm Emも(開放弦のEが効いている)良い。
そして、大好物の転調(笑)
サビでE7に言った時点で、これをドミナントとするAメジャーに転調しているのだが、このあとのそのAメジャーのボーカルがなんと鮮烈なことか、近親調のマイナー(ここでいうAm)のメジャー(ここでいうA)へ転調する曲はいくらでもあるのだが、ここまで素晴らしい例を他に知らない。実はここ一発で私はこの曲のファンなのだった。