支那そば館の謎(2003)

北森鴻
実在する京都は嵐山の「大悲閣千光寺」を舞台に、そこへ泥棒に入ったことをきっかけに寺男になった有馬次郎、実は名探偵の住職、を中心に彼らをめぐる人々のユーモア・ミステリー「裏京都ミステリー」シリーズ・・・・と思いきや、本格推理、ハードボイルド、殺人なき必殺仕事人的人情話(ってなんじゃそりゃ)京都文化、京料理等々盛りだくさんな内容。
謎の肝が文化の違いというのも面白い。例えば、関東と関西の銭湯の構造の違い、鯖の寿司といえば通常はバッテラだが京都では「鯖棒」という「なれ鮨」である etc etc