魔女の宅急便その6 それぞれの旅立ち(2009)

角野栄子
やっと読んだ(汗)
24年にわたった「魔女の宅急便」シリーズもこれでとうとう完結である。
13歳だったキキも、トンボさんと結婚して、男女の双子の母親になった。
そして、その双子は11歳、難しい年頃である(笑)
「親の心、子知らず」&「親になると子供の頃の心を忘れてしまう」である(笑)
しかし、改めて感じることは、このシリーズで扱われている「魔法」というものは、いわゆる超常現象とは別のもの(それは人それぞれ感じ取って欲しいのだが)の象徴として表現されているのだなあ、ということ。これは、実は(若干意味合いは違うが)「ゲド戦記」にも当てはまるのだけれど。
そういえば、作中であるおじいさんが「ふつうによばれているのは、人がつけた名前だ。だがほかにだれもが、ちゃんと自分でつけた名前をもっている。(中略)いってみれば、そのひとの愛する中身っていうかな・・・・」
「真の名」か??(笑)
何にしても何気に深いシリーズであった。
この双子を主人公にして、続編を・・・と望みたいところだが、そもそもはキキの旅立ちから始まったシリーズ、子供たちの旅立ちでしめくくるのが正解かもしれない。