シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星(2009)

池田秀一
書店の新刊コーナーで見つけて思わず買ってしまう。2006年に単行本で発売されたものの文庫化で、若干の文庫書き下ろしを含む。
何回か書いているが、私にとってのガンダムは最初の劇場用三部作で終了している。
Ζガンダム」は前作からのキャラの再登場も気にはなっていたが、TVシリーズを全部見るのも大変そうだし、ストーリー的にもどうなのか、とう気はしていた。
富野さん監督の「逆襲のシャア」(1988)「F91」(1991)もLDで買ったが、ぴんとは来なかった。
2005年〜2006年にかけて劇場版「Ζガンダム」三部作が発表された時も「今更・・・」という気持ちが強かったし、その後の声優騒動のほうで嫌気がさしていたのも事実である。
しかし、この本によると、シャアを演じた池田さんは、TVシリーズの「Ζガンダム」は納得がいかなかったが、劇場版三部作(2005〜2006)は納得がいったらしい。(ただし、単行本出版が2006年だから、宣伝の可能性もあるが)
となると、まあレンタルぐらいでチェックしてみようかな、という気にはなる。
アニメ・ファン全般はどうかは知らないが、やはり思い出深い作品の優れた演技をする声優さんにたいする思い入れは人一倍強い。(声優さんには迷惑なことかもしれないが)
例えば、戸田恵子は、いくらドラマで見ようとも、私には「マチルダさん」(ガンダム)であり「カララ」(イデオン)である。(アンパンマンではない(笑))
早世組では井上瑤も「セイラ」(ガンダム)であり「シェリル」であり、鈴置洋孝も「ブライト」(ガンダム)であり、塩沢兼人も「マ・クベ」(ガンダム)である。
古川登志夫は、諸星あたるうる星やつら)でもピントくん(NHK 週刊こどもニュース)でもなく、カイ・シデン(ガンダム)でありブルメ(ザブングル)である。
さすがに白石冬美はミライ(ガンダム)カーシャ(イデオン)より「明子ねえちゃん」であるが(爆)
ちなみに、池田さんはシャアを演る前に、金田一耕助シリーズの映画「獄門島」(1977)で千光寺の了沢を演じていたのが懐かしい。
話はづれるが、大好きなミハルを演じた間嶋里美が「ストップ!! ひばりくん!」だとは知らなかった(汗)