Cycles(1985)

R. Carlos Nakai
R・カルロス・ナカイの初期3部作の第2部である。
これは、初期の他のアルバムとかなり毛色が違っている。全面的にシンセサイザーが取り入れられているからだ。
しかし、ほぼ持続音のみで、大地の響き、精霊の振動といった趣で、それほど民族音楽らしさを損なってはいない。
ただし!1曲だけ、シンセサイザーがアルペジオで西洋的コード進行を奏でる曲がある。
それ一つとるなら哀愁漂ういい曲なのだろうが、このアルバムの中にぽつんと入れられると違和感満載で、いったいこれはどうしたことか。