正史 三国志

正史 三国志にまた挑戦しようと思う。
(本来は「三国志」とだけ書けばいいのだが、世間的には「三国志」と「三国志演義」が混同されているので「正史」とつけなければ通じない)
正史は文字通り歴史書であり「演義」はフィクションである。
なので、正史には「美女連環の計」も無ければ「赤壁の連環の計」も無い。
孔明は東風を吹かせないし、名軍師でもない(笑)
正史は紀伝体で書かれている。
わかりやすく言えば、個人個人の伝記の集成である。
なので、個人個人を見るには面白いが、首尾一貫した物語として読めない。
同じ事件についても、それぞれ別々の事が書かれている。(赤壁の戦い等)
そして、作者陳寿の簡潔な文章に、後年裴松之が膨大な注を付けた。
それはそれで良いのだが、さらに訳注が加わるので、けっこう読みとおすのが大変である。
10年ぐらい前に文庫版を買って挑戦したのだが、上記のような理由で主要人物についてさらっと読んだだけで挫折してしまった(笑)
今回も同じパターンかもしれないが(笑)とりあえず魏書の曹操の「武帝紀」から読んでいる。