ワーグナー「神々の黄昏」第3幕途中から

クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭劇場管弦楽団(1951)
というわけで、以前書いた、1951年にレコード発売用に録音されたが、お蔵入りになり、1999年にやっと発売された音源の前述の部分を聴く。
さすがに、オケを拾うようなマイクのセッティングがされているのだろうか、オケはかなり生々しく、クナの表情付けも1956年より濃く、その迫力は並大抵ではない。多くの人が、クナの「神々の黄昏」のベスト、と推すのもわかる。
ただ、オケが迫力ある分、歌がたまにかき消されてしまう部分がある。ずっと1956年盤の、歌が前面に出るバランスで慣れた身には、逆に違和感があったりする。1956年盤の落ち着いた魅力も捨てがたい。難しいものだ。
1958年盤は、さらに枯淡の境地の「神々の黄昏」が聴けるという。うーん、なんとか聴いてみたい。
それもそうだが、あのティーレマンの「指環」(2008年)もえらく評判がいい。これから出る邦盤は高くて手が出ないが(っていうか、今まで入手したのが、異様に安いんだが(笑))輸入盤なら半額に近いな。でも朝比奈盤もあるしなあ。