R・シュトラウス「エレクトラ」オペラ映画

ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1981 1982)
エレクトラ:レオニー・リザネク(ソプラノ)
クリタイムネストラ:アストリッド・ヴァルナイ(メゾ・ソプラノ)
クリソテミス:カタリナ・リゲンツァ(ソプラノ)
オレスト:ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(バリトン)
エギスト:ハンス・バイラー(テノール)
オレストの後見:ヨーゼフ・グラインドル(バス)
老いた下僕:クルト・ベーメ(バス)

以前、ワーグナーの「指環」を聴くようになって、初めて聴く歌手ばかりだ、等と書いた事があるが(こちら)大きな間違いだった(汗)
大昔に買ったLDで、ブリュンヒルデでお馴染みのアストリッド・ヴァルナイを、既に見聴きしていたのだった。しかし、当時はピンと来なくて1回しか見てなかったはず(汗)
ヴァルナイはメゾ転向後とはいえ60歳を超えている!元気だ。ちなみにヴァルナイが引退したのが1995年で77歳!
さらにカタリナ・リゲンツァはカルロス・クライバーの各種「トリスタンとイゾルデ」でイゾルデを演じている、未だにネット上でも人気の高い歌手である。
男性陣も贅沢な配置。


ヴァルナイと言う人は、以前「声質がやわらかい」ので好きになってきたと書いたが(こちら)実はいい意味で声の芝居がすごくうまい人だと思い始めた。いい意味で、というのはちゃんと抑制が聴いていて演技過剰になっていないということ。女性の切なさ、悲しさを実にうまく表していた。
勿論、逆の役も凄いらしく、ローエングリンではエルザもやっていたが、当たり役は悪役のメゾ「オルトルート」で、かなりの高評価なのでいずれ聴いてみたい。
そういう意味で、このエレクトラも晩年の当たり役だったそうで(メイクのせいもあるが)すさまじい(笑)

怖いものが見たい人はどうぞ

若い時のきれいな映像が無くて気の毒だ(涙)
静止映像で若き日を偲んでください。ワルキューレより。声の表情付けが絶妙だ。