ワーグナー「ワルキューレ」

ラインスドルフ指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団(1941)
先日第1幕のみ聴いた1941年の「ワルキューレ」であるが、全体で約3時間5分、クナはこれより30分も長いし、クラウスでさえこれより時間がかかっている。
えらいスピードの演奏であるが、アメリカ人には、このぐらいでないと飽きてしまうんだろうか(笑)こうなると、もう別のオペラの雰囲気である。
第2幕、第3幕はジークリンデのヴァルナイの出番はそう多くはないのだが、第3幕冒頭のワルキューレ達の大騒ぎ(テンポが速いので大騒ぎに聞こえる(笑))の後、ジークリンデが歌い始めると、世界が変わるのはすごいな。
ブリュンヒルデのトローベル、ジークムントのメルヒオールはかなり良いのだが(先日のトスカニーニの「指環」がこの二人である(こちら))ヴォータンが終始音程が上ずって、ラストが台無しである。