ドニゼッティ「ドン・パスクヮーレ」

ベルカントは元々、美しい歌と歌手の技量を聴かせるためのものだから、ストーリーはいい加減だったりするが、最近記事に良く書いているように、そのベルカントのブッファ(喜劇)がこんなにすごかったとは盲点だった。つまりは、はちゃめちゃな喜劇満載である。好みである(笑)
金持ちの老人と後継ぎの甥、財産を譲る条件に、こちらが決めた相手との結婚をせまる老人だが、甥はある未亡人と恋仲なので煮え切らない態度。
業を煮やした老人は、若い女性と結婚して、出来た子供に後を継がせようと、友人の医者に、結婚相手を世話してくれるようたのむが、その医者は甥と未亡人の味方だった。
ここからがすごいのが、医者の計略で、その未亡人と老人を結婚させて、未亡人はとんでもない悪妻ぶりを発揮、こんな女に財産は譲れないと、老人は甥に「お前が望んだ相手と結婚してよいから財産を譲る」と宣言、その相手が、自分が結婚した相手と判明してびっくり仰天。最後に医者がネタばらしをしてめでたしめでたし。
え!めでたしででたし?それでいいのか?それもそうなのだが、そんなに都合よく話が進むの?
進んでいいいのだ(爆)
これも、ふた昔前の少女漫画にあってもよさそうだな。
これもデアゴスティーニあたりで出さないかな。

グルヴェローヴァの映像

思いっきり時代を後に設定した舞台