炎の戦士クーフリン

ローズマリー・サトクリフ(1963)
先日つん読状態から開放されるだろう、と書いたが(こちら)「ローマンブリテン」ものにちょっと読み疲れした感じなので、気分転換にやっと読む。
いわゆる「再話」という形式で、ケルト神話をサトクリフの文章で改めて書いたものだが、以前にも書いた我が家にある「世界の神話百科― ギリシア・ローマ ケルト・北欧編」にはけっこうクーフリンについては詳しく載っているのだが、細かい設定がけっこう違う。ケルト神話自体にいくつかのパターンがあるのか、サトクリフが改訂したのか不明であるが、少年少女向けに表現を変えてあるであろうことはわかる。
こっちより先に、神話自体の本を読んだ方がよかったかな。
途中で、このエピソードどこかで読んだ事がある・・・・と思って調べてみたら、ブルフィンチの「中世騎士物語」は「アーサー王伝説」「マビノジョン(アーサー王関連の分)」「英国民族の英雄伝説」で構成されているのだが、「英国民族の英雄伝説」に「アイルランドの勇士キュクレイン」として紹介されていたエピソードだった。キュクレイン=クーフリンだった!気がつかなかったなあ(汗)ウェールズ語読みとか、コーンウォール語読みとか、ブリソン語読みとか、いろいろあるらしいから日本語表記はややこしい。