ハッセ「クレオフィーデ」(Hasse Cleofide)

William Christie 指揮 Cappella Coloniensis(1986)
Emma Kirkby (soprano)
Derek Lee Ragin(countertenor)
Agnes Mellon (soprano)
Dominique Visse(countertenor)
Randall K. Wong (sopranista)
David Cordier (countertenor)
先日書いた(こちら)「クレオフィーデ」を聴き終える。
いきなり疾走感あふれる序曲にひきこまれる。
本編に入ると、メロディの美しさやコード進行を含めた工夫が、のちの古典派、ロマン派を飛び越して、現代の上質なポップスに近いものを感じる。ので、たぶんクラシックが苦手な人もとっつきやすいであろう。
ただ、バロック・オペラでは珍しくは無いのだろうが、ソプラノとカウンターテナーのみ、つまりオール「女声」で、これは好みも分かれるだろうし、個人的にも慣れるのにちょっとかかった。
また、これもバロック・オペラの常であろうか、重唱がほとんどない。ひたすらレチタティーヴォとアリアの繰り返しで、これも慣れるのにちょっとかかった。
未だに全曲盤がこれしか無く、久々の再発であるから、これを逃すと、また入手できないかもしれないので、興味のある方には絶対のお勧め。