フロトー「マルタ」

ワルベルク指揮 ミュンヘン放送管弦楽団(1977)
レディ・ハリエット:ルチア・ポップ
ライオネル:ジークフリート・イェルザレム
ナンシー:ドリス・ゾッフェル
トリスタン:ジークムント・ニムスゲルン
プランケット:カール・リッダーブッシュ
先日、ワルベルク(+ポップ)の「非イタリア・メンバーによるイタオペ・シリーズ」と書いたが(こちら)ドイツのものもあった。オペラ・コミーク(フランス)+ジングシュピール(ドイツ)スタイルの作品である。フロトーは1812年生まれ、ちょうどリスト(1811)とワーグナー(1913)の間の生まれである。
あらすじは、ここで書くより分かりやすいサイトがあったのでこちらをどうぞ。
ttp://pom712.exblog.jp/12155189/
言ってしまえばたわいのない、少女マンガのようなロマンティックなおとぎ話であるが、好物である(爆)
ドイツ・オペラというと、どうしてもウェーバーからワーグナーの路線に目が行きがちだが、このオペラやニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」等、けっこうブッファ的なオペラも多く、本国では人気が高いらしい。
全編親しみやすいメロディに溢れているが、この中の曲がかの鹿鳴館ではやったり、当時の小学唱歌に選ばれたりと、実は日本との関わりも深いそうだ。
歌手陣は豪華で完璧に近く、ハモリの美しいことこの上ない。勿論ソロもいいけどね。