ドニゼッティ「連隊の娘」

レンツェッティ指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団(1996)
マリー:マリエッラ・デヴィーア
ベルケンフィールド侯爵夫人:エヴァ・ポドレシ
スュルピス:ブルーノ・プラティコ
トニオ:ポール・オースティン・ケリー
クラッケントルプ公爵夫人:エドアルド・ボリオリ
オルテンシウス:ニコラ・リヴァンク、他
ディアゴスティーニ・オペラのお待ちかねの(笑)「連隊の娘」である。
書き割りの背景にカラフルな色の衣装が、まるで御伽噺の絵本のような雰囲気をかもし出す。
降りてきた背景の幕をめくって、裏からトニオが出てくる演出も楽しい。
やはり思ったとおりの楽しいオペラであった。個人的な好みは別として、歌手陣も申し分なく、文句無くお勧めできる。
歌手陣が申し分ないと書いたが、侯爵夫人のアルトのエヴァ・ポドレシ、久々に豊かなアルトを聴いた、って感じ
歌のおけいこのはずなのに、途中から懐かしい連隊の歌へ、思わずのせられてしまう侯爵夫人。歌自体をギャグにできるのもオペラならではのはずだが、意外にそういう作品は少ないので貴重。
冒頭の高音はアルトを越えてるな。

映像は見つからなかったが、侯爵夫人の従者、オルテンシウスのニコラ・リヴァンクも、長身でいい味を出している。



あとはデセイ盤が届くのを待つだけだな。
しかし、このオペラ、もっと取り上げられていいと思うし、もっと入手可能なソフトがあってしかるべきと思う。選択の余地が少ないのは寂しい。
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