ヘンデル「リナルド」

マルゴワール指揮 ラ・グラン・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(1977)
イレアナ・コトルバス
キャロライン・ワトキンソン
ポール・エスウッド
ウルリク・コールド
ジャネッテ・スコヴォッティ
マリー=フランワーズ・ジャクリーン
ニコーレ・レポルト
例のヘンデルBOXである。
ジュリアス・シーザー」は勇壮な雰囲気「セルセ」はブッファ的要素を含む、ということで、ヘンデルにしては変化球的な内容だったが、この「リナルド」は、ヘンデル本来の優美さが前面に出ている、いわば典型的なヘンデル・オペラが楽しめる。
私は以前から、コトルバスはあまり好きでないと書いてきたけれど、私がオペラを聴き始めの頃に歌っていた人々、つまりはヤノヴィッツにしろ、ポップにしろ、バルツァにしろ、そしてこのコトルバスにしろ、声に特徴があるし、懐かしさもあって、やはり聴こえてくるとなんかほっとするものである。