ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」

セラフィン指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団(1953)
マリア・カラス
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ
ティト・ゴッビ

結局「マリア・ストゥアルダ」が間に合わないので「ランメルモールのルチア」を聴く事にする。
つまり、やっと、カラスBOXへ戻る(笑)数多いカラスの「ランメルモールのルチア」の録音の中で、2種類あるオフィシャル盤のうち、早い方の録音。
政略結婚により恋人と引き裂かれたルチアが、結婚式の場で発狂する悲劇。
今まで、抜粋は聴いていたけれども、通して聴いてみると、今までのオペラもすべて良かったのだが、この曲がドニゼッティの代表曲と言われるのは、ドラマティックさでも、ベルカントとしての優美さでも、完成度が頭一つ抜け出しているからだ、というのが、よくわかる。アリアも素晴らしいけれど、重唱も美しい。
カラスをはじめ歌手陣も間然するところが無く、ただただ圧倒される。すごいなあ。