ヘンデル「カスティーリャの女王アルミーラ」

キング指揮 フィオーリ・ムジカーリ(1994)
ヘンデルのオペラは、例のBOXに収録されている以外にもまだまだいっぱいあって「アリオダンテ」やら気になる作品はあるのだが、お値段の事もありとりあえずは断念しているのだが、このヘンデル19歳の時の最初のオペラ「カスティーリャの女王アルミーラ」がネット上大変評判も良く、お値段も手ごろなので入手した。(とはいえ、実は録音はこの1種類しか出ていない)
イタリア語の台本に作曲されているが、追加アリアが翻訳が間に合わず、何曲かドイツ語という、珍しい構成。
で、聴いてみると、つまりはヘンデル、バッハはバロック末期で、いわばバロック音楽を熟成させた人たちなのだが、彼らによって熟成される前の、ある意味清澄なバロック音楽形式が残っている音楽である。
さらに、後の歌唱技術を聞かせる曲調ではないために、彼のメロディのセンスがそのまま表面に出ているので、現代のポップスにも通じるキャッチャーさを持っているとも言える。曲種も多彩だし、大変気持ちのいい癒しの音楽である。
これはヘビロテになる、という人の気持ちもわかる。しかしちょっと長いな(4時間近い)