ヴェルディ「アッティラ」とマーラ・ザンピエーリ

シノーポリ指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1980)
アッティラ:ニコライ・ギャウロフ
エツィオ:ピエロ・カップッチッリ
オダベッラ:マーラ・ザンピエーリ
フォレスト:ピエロ・ヴィスコンティ

以前ちらっと触れた「アッティラ」であるが(こちら)そこでも書いたシノーポリ盤を廉価で発見、豪華な配役だ。
序曲が意外にも情緒的でびっくりする。考えてみれば「連作期」の作品ということは、ヒット曲を求める観客に対して、ちゃんとヒット曲を提供している、ということだ。なので、聴きやすさやメロディの素晴らしさは保証付き、と言う事なのだ。これはヴェルディの連作期ももっと聴いていきたくなる。「マクベス」以降のヴェルディが無かったら、たぶんこの作品も傑作、代表作と言われたかもしれない。もしかしたらシノーポリの腕がいいのか?
今回の収穫は他にもある。ソプラノのマーラ・ザンピエーリで、今まで意識した事は無かったのだが、ヤノヴィッツを思わせる凛とした声は大好物である。1951年生まれだから、シルビア・シャシュと同い年か、知らなかったなあ。
「西部の娘」のDVDや「マクベス」「ルイザ・ミラー」「エルナーニ」等の録音が残っているが、アグネス・バルツァと競演した「マリア・ストゥアルダ」の貴重映像があった。両方すごいな。