レリ・グリスト

レリ・グリストは黒人である。マルティナ・アーロヨ、レオンタイン・プライス、シャーリー・ヴァーレット等黒人の歌手が白人の役をやるには、それを納得させるだけの歌唱力やインパクトが必要であろうことは想像に難くない。そして上記の歌手はりっぱにその問題をクリアしている。
レリ・グリストは、バーンスタインに見出され「「ウェストサイド・ストーリー」のオリジナル・キャストになった、というのは有名な話らしい。
生涯可憐なコロラトゥーラということで、どうしても役が限られてしまうので録音は彼女の名声や実力にしては多くないし入手不可も多い。
そんな中、ドニゼッティの「連隊の娘」(マルティノッティ指揮 1978)はなんとか再発してくれないかな。
シュトラウスの「ばらの騎士」のゾフィーもある。バーンスタイン指揮(1967)のライブで入手不可状態。同じバーンスタインの1971年のスタジオ盤とは元帥夫人とオクタヴィアンが共通するが、ゾフィーはポップになってしまっている。この後ポップは他にもいっぱいゾフィーをやっているので、ここはクリストに歌わしてやりたかった。
レリ・グリストの「ドン・パスクァーレ」
思いっきり顔を白く塗ってるなあ。