クレンペラーの ブルックナー 交響曲第7番

ブルックナー 交響曲第7番
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団(1960)
先日の5番に比して、肩の力が抜けた、一見あっさりした演奏だが、よく聞くと結構緻密である。結果的に5番より感動的なブルックナーに仕上がっている。
この演奏を「味も素っ気もない」とか「いくらなんでも無機的すぎる」とか「これではブルックナーが可哀想だ」とか書いていた人がいたが、ブルックナーの何たるかを理解していないこういう意見こそブルックナーが可哀想である。