クレンペラーの ブルックナー 交響曲第6番

ブルックナー 交響曲第6番
クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1964)
以前、チェリビダッケをアグレッシブな名演といった意味の事を書いたことがあったが(こちらクレンペラーも別の意味でアグレッシブだ。
例えば第1楽章は、最も遅い部類に入るチェリビダッケやティントナーと演奏時間はほぼ同じながら冒頭部がちょっとびっくりするぐらい異常に遅く重い。しかし、新しい魅力を発見した気になる。
第2楽章以降も、一般には外見的で優美と思われているこの曲を、優美に演奏しようとする気がさらさら無いような演奏で、実はこの曲は本来こう演奏するべきでは?と思わせてしまう。
これは名演の部類に入るのでは?