シューリヒトのエロイカ 1955

ベートーヴェン  交響曲第3番「英雄」
シューリヒト指揮 フランス国立放送管弦楽団(1955)
というわけで(こちら)シューリヒトのエロイカ(フランス国立放送管弦楽団)の発掘音源の二つめ。ちょっと速すぎると感じたオフィシャルのパリ管盤(1957)(こちら)の2年前の演奏である。
パリ管盤では辛い批評を書いていたので、こちらも基本的に速い演奏なので、ああ、同じかな、と最初は思ったのだが、徐々にこの速い演奏でのシューリヒトのニュアンス付けの神業に茫然としてくる。ネット上での絶賛もうなづける。パリ管盤は、かなりエコーがきついので、このニュアンス付けの神業が埋もれてしまった感がある。
個人的にはあまり速いエロイカはちょっと・・・ということで、先日のステレオでの1963年盤をとるが、こちらもエロイカ・ファンには一度は聴いてほしい名演と言える。