トスカニーニBOXの最古のアコースティック・レコーディング

トスカニーニBOXの最古のアコースティック・レコーディング
トスカニーニBOXの最も古い録音を聴いてみた。
アコースティック・レコーディングとは、つまりはマイク発明前にラッパ管と言われるもので音を拾って音による振動を直接媒体に刻んでいた、レコーディング初期の録音方法である。
レコーディング場所はアメリカ、オケはミラノ・スカラ座、わざわざ呼んだんだろうな、そのころはレコーディングと言えば、新発明の一大イベントだったろう。
たぶんデジタル・リマスターによって格段に音はよくなっているのだろう。しかしやはり音は貧しい。しかし、貴重な記録であることは確か。

録音日は以下のとおり
1920年12月18,21,24日
1921年3月11,29,30,31日
曲目は以下の通り(収録順)SP用だから、長い曲は無い。
ベートーヴェン 交響曲第1番より第4楽章
ベートーヴェン 交響曲第5番より第4楽章
ベルリオーズ 劇的物語「ファウストの劫罰」よりラコッツィ行進曲
ビゼー 「アルルの女」第2組曲よりファランドール
ビゼー 歌劇「カルメン」よりアラゴネーズ
ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」序曲
レスピーギ 「リュートのための古風な舞曲とアリア」第1組曲よりガリアルダ
マスネ 組曲「絵のような風景」よりジプシーの祭り
メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」よりスケルツォと結婚行進曲
モーツァルト 交響曲第39番より第3、4楽章
ピッツェッティ 組曲「ピサの少女」よりファマグストの岸壁
ヴォルフ=フェラーリ 歌劇「スザンナの秘密」序曲