シューリヒトのブル7

ブルックナー 交響曲第7番
シューリヒト指揮 フランス国立放送管弦楽団(1963)
先日のエロイカと同じくフランス国立放送管弦楽団なので、放送用音源がごっそりと音源化されたということだろう。
シューリヒトのブル7は苦労して全種類揃えたはずだったが、今回のを加えると以下のようになる。

1.ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1938)
2.シュトゥットガルト放送交響楽団(1953)
3.デンマーク放送交響楽団(1954)
4.北ドイツ放送交響楽団(1954)
5.コンセール・コロンヌ・フィルハーモニー管弦楽団(1956)
6.フランス国立放送管弦楽団(1963)(今回)
7.ハーグ・フィルハーモニー管弦楽団(1964)(オフィシャル)

さて、このフランス国立放送管弦楽団盤は、解説にある通りコンセール・コロンヌ盤(こちら)によくにている。
すなわち「まるで曲を細かいブロックに分けて、それぞれにテンポ設定をして、それを改めてつなげているようで、流麗さのかけらも無い」
しかし、要所要所の切なくも凄絶な美しさは特筆ものではある。
あえて言えば、リハ不足かシューリヒトのアドリブかはわからないが、若干オケがついてこれなくて乱れる部分が若干あるのが惜しい。