ドン・ジョヴァンニ役

ドン・ジョヴァンニ
特に書いていなかったが、会社帰りの車の中では、モーツァルトの3大オペラ順番に聴いて、バスやバリトン役の歌に合わせて歌っている。
お気に入りは決まっているが、同じものばかりだと飽きるので、数種類あるものをかわりばんこにかけている。
そこで思うのがドン・ジョヴァンニ役である。
私は長いこと、フルトヴェングラーのシエピでしかドン・ジョヴァンニを聴いてこなかったので、ドン・ジョヴァンニ役はバスの役かと思い込んでいたが、実はバリトンの役である。
しかし、このドン・ジョヴァンニ役はバリトンにしては低いので、普通のバリトン歌手は、不自然に力んだ歌い方になる。しかし、バスが歌うには最高音がきついので、あまりバス歌手が歌うことはない。
バス・バリトンの人が歌うとちょうどよいのだろうが、バス・バリトン歌手は(そういう役が多いので)ブッフォ系になり、今度はドン・ジョヴァンニのキャラに合わなくなる。
そうなると、高音もある程度でて、深みのある低音のシエピが理想的、ということになる。ギャウロフも評判はいいが、高音部がきつそうなので、個人的にはアウト。
ショルティ盤のベルント・ヴァイクルドン・ジョヴァンニはちょっと期待しているが、彼もバリバリのバリトンだから、どうかな?