フンパーディンク「ヘンゼルとグレーテル」

ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1978)
ブリギッテ・ファスベンダー:ヘンゼル
ルチア・ポップ:グレーテル
ヴァルター・ベリー:ペーター
ユリア・ハマリ:ゲルトルート
アニー・シュレム:
ノーマ・バロウズ:眠りの精
エディタ・グルベローヴァ
当時の新機軸、メルヘン・オペラのフンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」の、ポップとファスベンダーの私にとってのドツボの取り合わせの録音は、昔から気になっていたが、せっかくのオペラ・サイクルなので、この際だから購入してしまう。
フンパーディンクは既に近代音楽に足を踏み入れているが、そういう土台にいかにもメルヘンな素朴かつかわいらしい童謡風のメロディが乗っかるさまは、まさに名人芸、わかりやすいが、浅くは無い。歴史に残る作品だけのことはある。
ポップは、まだ声が重くなり始める前で、個人的には一番好きな声質の頃である。これはいい買い物だ。