プッチーニ「蝶々夫人」

パターネ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団(1972)
マリア・キアーラ:蝶々さん
ジェームズ・キング:ピンカートン
トゥルデリーゼ・シュミット:スズキ
ヘルマン・プライ:シャープレス
フェリー・グルーバー:ゴロー

というわけで(こちら)買ってしまう。
以前「ワルベルク(+ポップ)の「非イタリア・メンバーによるイタオペ・シリーズ」について書いたが、こちらもミュンヘン放送管弦楽団なので、その先駆であろう。指揮者パターネと主役のキアーラ以外はほぼ非イタリアである。
が、聴いてびっくり、この生き生きとした躍動感はどうだろう。同時代指揮者としてカルロス・クライバーを挙げていたが、彼に負けていない。なんで、この人がクライバー並みに騒がれないのだ?
歌手陣も、後に「アイーダ」を当たり役とするキアーラが若々しく初々しい蝶々さんを聴かせてくれる他、他の歌手も間然するところが無い。カラスの蝶々夫人カラヤン指揮である事を考えると、この演奏の価値は、いやがうえにも高まる。大概名盤とされるものは把握していたつもりだったが、これは大穴である。なんで名盤扱いされないのだ!
うーん、パターネのほかの演奏も聴いてみたくなったが、予算が立たんな。