ワーグナー「ワルキューレ」

ヤノフスキ指揮 シュターツカペレ・ドレスデン(1981)
ジークリンデ:ジェシー・ノーマン
ジークムント:ジークフリート・イェルザレム
フンディング:クルト・モル
ヴォータン:テオ・アダム
ブリュンヒルデ:ジャニーヌ・アルトマイヤー
フリッカ:イヴォンヌ・ミントン
ヴァルトラウテ:オルトルン・ヴェンケル
ヘルムヴィーゲ:ルース・ファルコン
オルトリンデ:シェリル・スチューダー
ゲルヒルデ:エーファ・マリア・ブントシュー
シュヴェルトライテ:アンネ・イェヴァン
ジークルーネ:クリステル・ボルヒャース
ロスヴァイゼ:ウタ・プリエフ
グリムゲルデ:キャスリーン・クールマン
こちらも、切り込みの激しい早めのテンポの演奏だが、聴き手を飽きさせないように、緩急の差を大きくつけてある。その分、シュターツカペレ・ドレスデンの美しさを充分堪能できる。加えてそこに深みまで求めるのは隴を得て蜀を望むの類か。
90年代の代表的ジークフリートだったイェルザレムは、80年代はジークムントだった。声が若々しくこの時代ならイェルザレムもいいな。
逆にアルトマイヤーは若々しすぎて、ブリュンヒルデには若干線が細くなってしまったか。
アダムのヴォータンは感情的に過ぎる。ノーマンは素晴らしいが個人的にはジークリンデのキャラではない。
モルのフンディングはさすがに文句のつけようが無い。