「ドラキュラの客」ブラム・ストーカー

というわけで(こちら)ブラム・ストーカーの短編集をユーズドで購入。
文庫化と思ったらソフトカバーの単行本であった。
彼の死後に、生前雑誌に発表された短編を彼の奥さんが集めたものに、「ドラキュラ」からカットされたエピソードである表題作を加えたもの。
さすがに読みごたえがあるが、問題もある。ネット評で批判されているように、あまりにも直訳すぎるのだ。
例えば、
「いいニュースだ。戦友!」「心臓にまだ鼓動がある」
というセリフは
「ありがたい、まだ息がある」
としたほうが、よほど自然だし意味が通じる。
どこかで文庫化する際に翻訳をし直しせば、もっと人口に膾炙されるのが期待される短編集。