新旧「虹の谷のアン」その2

全部読み比べてから書くつもりだったが、第2章まで読んで時点での御報告(笑)
前回書いたように(こちら)装飾的な部分がよく割愛されるのだが、あと割愛されているのが(第2章までの段階だが)ちょくちょく差し込まれる「村の出来事」的な事。冗長と言えば冗長だが、その冗長さが「赤毛のアン・シリーズ」では欠く得べからざる魅力のはずではなかったか。
さらに、第2章のラストですでに重要人物ローズマリー(とその姉)についての紹介があったとは知らなかった。なんとローズマリーは「アンの夢の家」のもう一人のヒロイン、レスリー・ウェスト(のちのフォード夫人)の遠い親戚だそうだ!!!さらに小説家であるフォード氏と一家は、これから書く小説の舞台となる日本に滞在するため1年間留守にする、とある!!!うーん、どんな小説なんだろう(蝶々夫人みたいなんだったりして(笑))村のうるさ方である通称ミス・コーネリア(マーシャル・エリオット夫人)は「なにも日本のような野蛮な国へ・・・」などと言っている(苦笑)まあ、当時の西洋人の意識はこんなもんだったろうな。ここは花岡女史、当時割愛して正解(笑)