クナッパーツブッシュの「ジークフリート」聴き比べ

クナッパーツブッシュの「指環」1957年盤であるが、ユーズド出品者が唯一日本である「ジークフリート」が先に届いてしまった(汗)他は海外からの船便なので、まだまだかかる。フルトヴェングラーのスカラ座盤もまだなのに・・・・(笑)
全編は残りが届いた時に通して聴くとして、音質チェックがてら、第3幕のブリュンヒルデの目覚めから最後までを1956年、1957年、1958年と続けて聴いてみた。
ちなみに、ブリュンヒルデはすべてヴァルナイ、ジークフリートも本来すべてヴィントガッセンのはずが、1957年のみ不調とのことで、急遽アルデンホフが歌っている(が、次の「神々の黄昏」はヴィントガッセンが歌っている)
ヴィントガッセンは走り癖があり、アルデンホフは声をはりあげて音程が悪くなる。どっちもどっちだが、ヘルデン・テノールとしての魅力に遜色は無い。
しかし、代役のせいでリハ不足かアルデンホフは途中で伴奏が行方不明になったようで、聞いていて冷や冷やした。
さて音質には、1957年盤は1958年盤を上回る生々しさで、これは凄いな。

1956年盤は一番まとまっている。
1957年盤は一番迫力がある。
1958年盤は枯淡の味が出始めている。

三者三様にすごいな。全編が届くのがたのしみである。