ワーグナー「ワルキューレ」より第1幕

フルトヴェングラー指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団(1950)
ジークムント:ギュンター・トレプトウ
ジークリンデ:ヒルデ・コネツニ
フンディング:ルートヴィヒ・ヴェーバー
フルトヴェングラーの「指環」(ミラノ・スカラ座)がやっと届いたので、音質チェックがてら「ワルキューレ」の第1幕を聴いてみる。
音質が改善されたというが、元を知らないので何とも言えないが、RAI盤よりかなり良い。しかし、よほど雑音を除去したのか、元々のこの録音の性質かはわからないが、音圧が物足りない部分も散見する。
また、こちらのほうがフルトヴェングラーがやりたいようにやり倒しているかと思いきや、意外に堅実、音質が生々しい分RAI盤のほうが爆裂感がある。
また、演奏解釈はスタジオ盤を含めて驚くほど一致している。本当は、かなり違ったものを期待していたのだが・・・・・
そうなるとこのスカラ座盤の価値はどこにあるかというと、やはりRAI盤やスタジオ盤を凌ぐ配役の豪華さ、ということになるか。
ブリュンヒルデのキルステン・フラグスタートジークフリートのマックス・ローレンツ(「神々の黄昏」のみ)はかなり期待してしまう。
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