クナの「神々の黄昏」

昨日
「神々の黄昏」はこの1957年盤であろう。
と書いたのだが、1958年の管弦楽の部分「ジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」等は、最晩年の滋味が垣間見えて、これはこれで捨てがたい魅力がある。
しかしそうなると、1963年の「ブリュンヒルデの自己犠牲」がある(こちら
この部分は、曲調が変わるたびに、どんな指揮者でもブツ切り感が出てしまうのだけれと、この演奏は流れるようにつながっていくのは神業に等しい。
以前、最晩年の「指環」があればなあ、みたいなことを書いたが(こちら)この演奏に集約されているし、これだけでも充分満足できる出来である。
とにかく、この1963年の「ワーグナー・コンサート」は1曲1曲でおなか一杯になるほどの名演ぞろいなので、これを持っている人は、一生の宝物を持っているに等しいと思う。
その中のマイスタージンガー前奏曲の感想はこちら