はるかなる地球帝国

マリオン・ジマー・ブラッドリー
ダーコーヴァ年代記第4作、時代はさらにさかのぼり、ルーの父ケナードの少年時代、彼と地球の少年ラリーとの友情が育まれる所から話は始まるが、実は地球人とダーコーヴァ人との個人的な交流はダーコーヴァ史上初なので、まさに歴史が動き始めた部分。時系列的には間にまだ何作かあるけれども、ここらへんから「オルドーンの剣」へ収束していくのだろうな。
少年たちが主人公という事で冒険譚に比重があるが、彼らを通していっそうダーコーヴァと地球の文化の違いが分かる仕組み。しかし、重要なのはダーコーヴァ人と七大氏族のルーツが明かされる点であろう。