クレンペラーのマーラー「夜の歌」

マーラー 交響曲第7番「夜の歌」
クレンペラー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1968)
この7番はマーラーの交響曲の中では人気が無いそうだが、個人的には「脈略の無い展開」に、ある程度説得力があり、マーラーの中では逆に親しみやすい。例の複数指揮者による全集BOXではマズア指揮のゲヴァントハウスで、かなりの良演と感じた。
しかし、このクレンペラー指揮の録音は、例のへそ曲がりの癖が出たのかどうかHMVによると「マニアには有名な問題演奏」「執拗なまでの表情指定もおおむねオミットしてしまう図々しさ」で、演奏時間も第1、2、5楽章が極端に遅い。
面白いことは面白いが、マーラー初心者としては上記のマズア盤を標準で聴くかな。第4楽章あたりは極上の出来だが。